愛媛県八幡浜市出身。
元祖富士柿農家「井上農園」の5代目。
2020年1月 高校1年時に農産物の加工品の企画・販売を行う「えもんファーム」を創業。
現在は愛媛県内の大学に通いながら、事業活動に取り組んでいる。
全国で唯一、富士柿の産地となっている八幡浜市から海外の市場も見据える。
5代にわたって受け継がれてきた歴史と伝統へのリスペクトを忘れることなく、
新しい農業のあり方を突き詰めて、時代にあった農業を目指す。
人と違うことを
高校1年生の冬。農産物の加工品の企画・販売を行う「えもんファーム」を立ち上げた。
人と違うことをしたかった。それは幼い頃からずっと変わらない。
ある時、TV番組で小学生が株式会社の社長をやっているのを見て刺激を受けた。
自分も何か会社の経営をしてみたいと、一番身近にあった祖父母が営む農業を軸に構想を練った。
それが「えもんファーム」を創業したきっかけになっている。
事業内容としては、祖父母が栽培する農産物の規格外品を活用した商品の企画・販売を行っている。
現在、富士柿のアイスクリームや各種高級柑橘のジュースを道の駅やオンラインショップなどで販売している。
催事にも出展するなど、売り場に立つこともある。
年々商品を知ってくれる人や美味しいと言ってくれる人も増え、手ごたえを感じている。
順調にお客様に商品を届けることができているため、新商品の開発には一層力を入れている。
今後はさらに商品のレパートリーを増やしていく予定だ。
大学生活で地元を離れ、農園に関わりにくくなったことによる大変さを感じながらも事業は今年で3期目。
大学生との二刀流で着々と階段をのぼっている。
富士柿のルーツとして
えもんファームの看板商品となるのが「富士柿」だ。
全国で唯一、愛媛県八幡浜市でしか生産が行われていないブランド柿として知られている。
富士柿はとにかく大きく、甘みが強い。果肉も柔らかく、例えるならマンゴーのような柿。
大きなものは1コ800gを超えるものもあるという。
つるんとした食感と糖度の高いフレッシュな甘さが特徴で、種も無くて食べやすい。
そんな富士柿を高祖父にあたる初代が発見し、広めたことで八幡浜市が全国で唯一の富士柿の産地となっている。
いわば富士柿農家のルーツだ。
5代にわたって受け継がれてきた歴史と伝統。
「絶やしてはいけない」と、えもんファームの取り組みにも力が入る。
2021年からは規格外の富士柿を活用したアイスクリームの販売を開始した。
道の駅「八幡浜みなっと」や自社オンラインショップで購入をすることができる。
フレッシュミルクを使用したオリジナルアイスクリームは、県外のメーカーに委託して商品の製造を行っている。
富士柿の味をしっかり感じることができるよう、完全にすりつぶすことなく風味豊かに仕上げた。
通常、企画から商品化までおおよそ3ヶ月ほどで仕上げていく。
収穫時期の前には商品案としてまとめ、自身も収穫に関わりつつ収穫が落ち着き次第、商品化に向けて一気に動く。
「市場にないな」と思ったものや生果を食べているときに「合うんじゃないか」という案を周りの人に話す。
自分だけで練り上げるのではなく、できるだけ多くのアイデアをまず外に出す。
その中でブラッシュアップし、フィードバックを繰り返して、納得のいくものを世に出していく。
そのうえで大切にしていることがある。
まず生産者へのリスペクトを忘れないこと。
そして価値を見出して買っていただくお客様に対して失礼のないようにすること。
商品をつくり届けることに対し、これからも誠心誠意向き合っていく。
愛媛県を代表する農業会社に
野望がある。愛媛県を代表する農業会社にすることだ。
色んな新しい農業のあり方を突き詰めて、時代にあった農業をしたい。
その主力となるのは富士柿だ。
富士柿は大きくてオレンジ色で縁起もいい。
アジア圏には受けるんじゃないかと睨んでいる。
もともと柿はアジア圏で食べられていることから抵抗も無いはずだ。
今後の成長も見越してアジア圏へ輸出する計画も少しずつ進んでいる。
また、贈答用として百貨店などでしかお目にかかれない富士柿。
もしくは八幡浜に来ないと買うことができない。
もっと身近に商品を見かけられるようにしたい。
身近に手が届きつつも、ブランド価値を落とすことのないように。
えもんファームでは現在、富士柿の生果の販売は行っていない。
しかし、ゆくゆくは生果も販売できるようにしていきたいと考えている。
そのためには複雑に絡み合う課題を解決しなくてはならない。
自身の一番の強みである、行動力と瞬発力。
何ごとも早く取り組むことが一番身になる。
興味をもったことはとりあえずやってみる。
そんな精神で新しい農業・時代にあった農業を目指す。
挑戦は楽しいこと、そして成長させてくれる
挑戦することは楽しいこと。自分を成長させてくれる。
売場で販売するときに商品が売れ残ったり、見向きもされなかったりすると辛いと思うこともある。
地元を離れて、農園に関わりにくくなったことに大変さを感じることもある。
しかし、そういったことも楽しみながら果敢に挑戦を続けていく。
野望の実現に向けて。
えもんファーム
〒796-8015
愛媛県八幡浜市国木177-1
Tel/FAX:0894-22-4656
Email:emonfarm.kaki@gmail.com
Instagram:@emonfarm.kaki
Facebook:えもんファーム
Twitter:@emonfarm.kaki
オンラインショップ:えもんファーム
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