石水 睦津美/伝統工芸コーディネーター



愛媛県西条市出身。

代々続く「だんじり彫刻」家系に生まれ幼いころから伝統工芸に触れる。

大学を出た後、民間企業、市の職員、大学の職員を経て

2021年から伝統工芸コーディネーターとしての活動をスタート。

工芸と世界を睦まじくつなぐをコンセプトに

伝統工芸の情報発信のサポートや新商品開発などを行う。

現在は愛媛県西条市版SIBつながり広がる応援事業に採択が決まった

西条まつり伝統工芸継承プロジェクト』に挑戦中。




伝統は地域の個性であり、日本を表す個性


受け継がれていなければ今知ることもない個性。

機械も教科書もなかった時代に人が考え、

工夫してできた知恵が技術となって今に続く。


偶然生まれたものではなく誰かが試行錯誤して編み出した技術。

その時代の人たちが努力して創りあげたものだ。

その土地にある物を活かし生業とする、その土地にしかない個性だ。


だからこそ一つの要素でも受け継ぎたい。

残していきたい。


だが今まで受け継がれてきたことをさらに残していくことは安易ではない。

社会やライフスタイルは驚くほど大きく変化する。

伝統を継承すると考えた時に受け継がれてきたことを

無くす訳にはいかないという思いもありながら、

今の時代にあったものを要素として加えていく。


西条市の工芸、愛媛県の工芸、四国の工芸、日本の工芸を

まだ知られていない方々に知ってもらえるように活動をしていくのが

伝統工芸コーディネーターの役割だ。



当たり前の姿が見えない


2020年、新型コロナウイルスの感染拡大。

各地の祭りのほとんどが中止となった。


日本において祭りとは、自然に感謝をし、豊作や健康などを願い、

日々の生活を安全に安心して過ごせるよう

神様・まつりと日々の生活はとても近いものだった。

そこに生まれる人との繋がりは

今にはあまりみられない垣根を超えた

交流の場でもあるのではないだろうか。


西条まつりは各神社の例大祭。

西条市を代表する秋祭りだ。

夏が終わるとそわそわしてくる。

太鼓の練習の音が聞こえてくる。

だんじりの組み立てがはじまる。

こどもからおじいちゃんおばあちゃんまで老若男女が心待ちにする祭り。

この町の人にとって当たり前の姿だ。


それがない。太鼓の音が聞こえない。


祭りができなくなるとだんじりや提灯といった

祭りでしか見れない伝統技術は

さらに触れる機会が少なくなる。


伝統を次世代に受け継ぐことを考えた時に

こどもたちに見てもらえない、感じてもらえない、触れてもらえない...

空虚な気持ちを味わった。


「当たり前の姿が見えない」と思った時、

伝統技術が地域の個性であり地域にしかない宝として再認識した。

父がだんじりの彫刻師をしていることもあり、

伝統工芸を守る仕事をしていこうと心に決めた。



西条手しごと応援プロジェクト


「来年あるからそれでいいか」

そんな思いになれなかった。

当たり前がなくなったときだからこそ

祭りを支えてこられた方々のお話を聞くべきではないか?

伝統について考えるきっかけになる時期なのではないか?


今まで受け継がれてきた伝統工芸の技術、

職人さんの手しごとをこの町から盛り上げたい。


工芸と世界を睦まじくつなぐため

西条手しごと応援プロジェクトが動き出した。


西条まつりの手しごとを守ろう【ちょうちん編】


西条まつりでは「だんじりみこし太鼓台」が数多く練り歩く。

だんじりには職人技がつまっている。

今回はその中にある伝統工芸の一つ「提灯」を支援する。


だんじりやみこしに付けられる提灯は100個以上にのぼる。

町の各提灯屋さんは毎年祭りで使われる提灯の修理や

新規の注文を受けながら長年祭りを支えてきた。


江戸時代から続く伝統「西条まつり」

新型コロナウイルスの影響で祭りが中止になったことで

祭りの文化を担ってきた職人も大きな影響を受けている。


「祭りの幻想的な雰囲気が感じられる蝋燭の柔らかな灯り」

「灯したときに浮かび上がる優美な文字」

これらは職人の手作業によってつくられる。


「祭りを愛する皆さんを身近に照らし続け、

家でも祭りの雰囲気を感じられるように」

と祈りを込め、3人の提灯職人と共に創った。


この提灯を多くの方に届けることで

祭りを支える職人の手仕事を守りたい。


睦TSUMI' STORE

伝統工芸は見るだけじゃない。


睦TSUMI's STOREで提灯を購入した方を対象に

提灯で神社へお参りする体験型イベント

~ちょうちんMA・I・RI~を2021年9月下旬に開催予定。


蝋燭を灯した提灯はまるで

息をしているかのようにゆらめく


和紙から浮かび上がる提灯特有の灯りのみで楽しむ

※天災・気候・状況により中止となる場合あり


“職人の手で作られたものを多く生活の中でも目にしていけるように”

今後も挑戦を続ける。





睦TSUMI

〒793-0027

愛媛県西条市朔日市794-19


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西条まつり伝統工芸継承プロジェクト

西条市版SIB(ソーシャル・インパクト・ボンド)

募集期間:2021年8月23日~9月22日



えひめチャレンジャーズファイル Podcast:#2 石水睦津美/伝統工芸コーディネーター